荒野の狼(読み)コウヤノオオカミ

デジタル大辞泉 「荒野の狼」の意味・読み・例文・類語

こうやのおおかみ〔クワウヤのおほかみ〕【荒野の狼】

原題、〈ドイツDer Steppenwolfヘッセ小説。1927年刊。現代的社会になじむことのできない一匹狼の主人公ハリー=ハラーは、同じイニシャル(H.H.)をもつ著者自身の投影とされる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「荒野の狼」の意味・わかりやすい解説

荒野の狼
こうやのおおかみ
Der Steppenwolf

ドイツの詩人作家 H.ヘッセの小説。 1927年刊。「荒野の狼」と自称する主人公ハラーの残した手記を編集したという形式をとり,すさまじい精神の混沌をあらわにした告白小説。

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