荒雄川神社(読み)あらおがわじんじや

日本歴史地名大系 「荒雄川神社」の解説

荒雄川神社
あらおがわじんじや

[現在地名]鳴子町鬼首 久瀬

江合えあい(荒雄)川支流新井山にいやま沢の右岸にあり、江合川を挟んで荒雄岳山頂を見通す。祭神は大物忌命。旧村社。荒雄岳山頂、あるいは山頂南東方の江合川の源頭部に大物忌おおものいみ石とよばれる霊石があったと伝えるが、「延喜式」神名帳にみえる「荒雄河アラヲカハノ神社」はこの霊石を祀った社(嶽宮)のことと思われ、当社はその里宮の一つと考えられる。「鬼首村安永風土記」では三十六所明神とみえ、字宮林みやばやしにあった。社蔵の縁起によれば嶽宮に対して里宮は荒雄川流域に三六ヵ所あって、三十六所明神の名がついたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む