菅井村(読み)すがいむら

日本歴史地名大系 「菅井村」の解説

菅井村
すがいむら

[現在地名]精華町大字菅井

木津きづ川西岸に位置し、集落西方を南北に奈良街道(歌姫越)が通る。中世は南都興福寺領菅井庄として推移するが、応仁・文明の乱やその後の畠山氏内部の勢力抗争に際しては度々戦場になった。文明一七年(一四八五)一〇月末には西軍の畠山義就勢が当地を含めた木津川西岸一帯に布陣している(大乗院日記目録)

享保一四年(一七二九)山城国高八郡村名帳によれば、高四一八・六五八石、知行内訳は禁裏御料(宝永二年の増御料)八八石余、公家石井家一三〇石、同野々宮家五〇石、同梅渓家五〇石、同裏松家五〇石、同勘解由小路家五〇石となっている。


菅井村
すがいむら

[現在地名]喜多方市豊川町とよかわまち一井いちい

荒分あらわけ村の北にあり、東は一堰いちのせき村、北は高吉たかよし村。小荒井組に属した。地内には康安二年(一三六二)三橋太郎義通が築いたとされる館跡がある(新編会津風土記)。同所にあった貞治三年(一三六四)八月一日銘の題目板碑は、同種のものとしては会津地方唯一のものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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