菅原院跡(読み)すがわらいんあと

日本歴史地名大系 「菅原院跡」の解説

菅原院跡
すがわらいんあと

平安前期、菅原道真の父是善が営んだ邸宅。「拾芥抄」に「勘解由小路南、烏丸西一丁」とあり、現在の堀松ほりまつ町全町、五町目ごちようめ町中央以南、養安ようあん町中央以北、武衛陣ぶえいじん町中央以東にあたる。

是善は文章博士、東宮学士などを経て、貞観一四年(八七二)参議となり、死の前年には従三位を授けられた。また一時中止されていた「日本文徳天皇実録」の編纂に元慶二年(八七八)から加わり、翌年に完成している(三代実録)

是善が菅原院に住したことは北野縁起(平安中期)に「抑昔菅相公是善。菅原院と申家に住給ひけるに」とあり、「帝王編年記」延喜元年(九〇一)正月二五日の記事からも確かである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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