紫苔山と号し、時宗。本尊阿弥陀如来。明治四〇年(一九〇七)まで現京都市中京区
〈京都・山城寺院神社大事典〉
抜文に「元弘辛未年二月十五日」とあるが(元弘元年は八月九日改元)、中世末―近世初期の作とされる「弥阿上人行状」(寺蔵)によれば、一遍が山城
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市山科(やましな)区大宅奥山田(おおやけおくやまだ)にある時宗(じしゅう)の寺。もと六条にあったから六条道場ともいう。時宗の開祖一遍(いっぺん)の弟子聖戒(しょうかい)を開基とする山城(やましろ)国(京都府)綴喜(つづき)郡八幡庄(やわたのしょう)の善導寺がもとで、1299年(正安1)これを京都六条に移建して紫苔山河原院(したいさんかわらのいん)と号したのに始まる。天正(てんしょう)年間(1573~92)寺町錦小路東入ル(現在の四条新京極錦)に移り、その後たびたび火災にあい、再建されるなどして、1975年(昭和50)、現在地に移転した。寺名は近代の改称である。寺宝に国宝の絹本着色『一遍聖絵(ひじりえ)』(文は聖戒、絵は円伊(えんい))がある。
[石田瑞麿]
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