菅山方村(読み)すげやまかたむら

日本歴史地名大系 「菅山方村」の解説

菅山方村
すげやまかたむら

[現在地名]御調町すげ

菅村の東北に位置し、集落は標高二五〇メートル以上の場所に立地。大塔だいとう川の支流北西白太はかた村へ流れる小川の水源地帯にあたり、日当りは良いが、水利は不便で畑作率が高い。

元和五年(一六一九)の備後国知行帳ではうしかわ村に含まれている。「国郡志下調書出帳」によると、寛永一五年(一六三八)の地詰帳では菅組すげぐみ村のうちとされ、分村の時期は不明。旧版「広島県史」所収の正徳(一七一一―一六)頃の記録に村名がみえ、高一五五・〇〇四石。広島藩蔵入地。「芸藩通志」には、畝数二五町五反余、戸数九七・人口四五二、牛七・馬五〇、物産前後ぜんご芋という美味な芋、神社に八幡宮ありと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android