日本歴史地名大系 「菅生寺」の解説 菅生寺すぎようじ 奈良県:吉野郡吉野町平尾村菅生寺[現在地名]吉野町大字平尾平尾(ひらお)の北部にある。高野山真言宗。本尊阿弥陀如来。もと竜門(りゆうもん)寺(現吉野町)の子院で大師山竜華台(りゆうげだい)院と号し、建保年間(一二一三―一九)に三輪(みわ)寺(現奈良県桜井市)の僧慶円が再興したと伝える。永正三年(一五〇六)に罹災し(大和志)、今の建物は江戸時代のもの。本堂の裏の笠塔婆は、西方の台地に立っていたものを昭和二六年(一九五一)に移した。頂上の宝珠を失い高さ一六四センチ、板状塔身の上方に梵字「ア」(大日)を刻み、下方に草書体の三行の刻字「行年八十四貞応二癸未正月廿七日御入定 当寺本願慶円上人御廟也 四代弟子照海建武三丙子正月廿七日造立」がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by