菅藻(読み)スガモ

デジタル大辞泉の解説

すが‐も【×菅藻】

ヒルムシロ科の多年草。海岸の岩礁に生える。葉は細長く、長さ約1メートルになる。雌雄異株。春から夏にかけて花をつける。
川藻の一種というが、未詳。
「宇治川に生ふる―を川速み取らず来にけりつとにせましを」〈・一一三六〉

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大辞林 第三版の解説

すがも【菅藻】

ヒルムシロ科の沈水性の多年草。北日本の浅海の岩に叢生そうせいする。葉は太い根茎から出、リボン状で細長い。根茎に淡黄褐色の丈夫な繊維がある。
淡水産の藻の一種。 「宇治川に生ふる-を/万葉集 1136

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精選版 日本国語大辞典の解説

すが‐も【菅藻】

〘名〙
① 淡水藻の一種。現在の何に当たるか未詳。
出雲風土記(733)嶋根「鴛鴦・鳧・鴨・鮒・須我毛(スガモ)あり」
※万葉(8C後)七・一一三六「宇治河に生ふる菅藻を河早み取らず来にけり褁(つと)に為(せ)ましを」
② アマモ科の海産多年草。水深一~八メートルのやや岩の多い場所に生育する。葉は長さ〇・二~一メートル、幅約一センチメートルのひも状で叢生する。雌雄異株。花茎は根茎の先端に単生し長さ約一〇センチメートル。初夏、仏炎苞に包まれた肉花穂をつける。葉の繊維が強く筵(むしろ)や蓑(みの)などを作る。うみすげ。
[補注]①の「出雲風土記」の例は、鳥の鴨の一種とする説もある。

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世界大百科事典内の菅藻の言及

【海藻】より

…浜松は藻類ではなく,アカザ科の一年草アッケシソウだという。なお,《万葉集》巻七には宇治川の〈菅藻(すがも)〉という淡水藻の名が見え,明らかに食用にされたと思われるが,これがいまの何にあたるかは不明である。【鈴木 晋一】。…

※「菅藻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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