デジタル大辞泉
「菅藻」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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すが‐も【菅藻】
- 〘 名詞 〙
- ① 淡水藻の一種。現在の何に当たるか未詳。
- [初出の実例]「鴛鴦・鳧・鴨・鮒・須我毛(スガモ)あり」(出典:出雲風土記(733)嶋根)
- 「宇治河に生ふる菅藻を河早み取らず来にけり褁(つと)に為(せ)ましを」(出典:万葉集(8C後)七・一一三六)
- ② アマモ科の海産多年草。水深一~八メートルのやや岩の多い場所に生育する。葉は長さ〇・二~一メートル、幅約一センチメートルのひも状で叢生する。雌雄異株。花茎は根茎の先端に単生し長さ約一〇センチメートル。初夏、仏炎苞に包まれた肉花穂をつける。葉の繊維が強く筵(むしろ)や蓑(みの)などを作る。うみすげ。
菅藻の補助注記
①の「出雲風土記」の例は、鳥の鴨の一種とする説もある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の菅藻の言及
【海藻】より
…浜松は藻類ではなく,アカザ科の一年草アッケシソウだという。なお,《万葉集》巻七には宇治川の〈菅藻(すがも)〉という淡水藻の名が見え,明らかに食用にされたと思われるが,これがいまの何にあたるかは不明である。【鈴木 晋一】。…
※「菅藻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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