菊亭農場(読み)きくていのうじよう

日本歴史地名大系 「菊亭農場」の解説

菊亭農場
きくていのうじよう

明治二六年(一八九三)侯爵菊亭脩季がもと華族組合農場(雨竜農場)の未開地の貸下げをうけ、新十津川しんとつかわ(現新十津川町)より百戸団体を入れて開設した農場。深川町字メムなどに所在した。菊亭への未開地貸下面積について、道庁の未開地貸付台帳には原野一千七二六万九八一坪(五七五〇ヘクタール)とあるが、許可されたのは一千四五〇万坪であった。同二八年三月には道庁から上川線用地と字「イチヤンニウシベツ」南方の石狩川の中島は貸下げしない、一已いちやんの林地貸下げについては追って指示する、貸下げ地内でも公共用と認められる道路・用排水などの敷地は提供すること、官用や公共用地の必要あるときは無償で返還することという指令が出ている(新深川市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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