菖蒲新田
あやめしんでん
[現在地名]中主町菖蒲
喜合新田の西隣、吉川村の北方の地先に開発された新田。野洲川と家棟川の間の湖岸にあり、アヤメの繁茂する浜であったことから菖蒲新田と名付けられた。開発者およびその時期は不明だが、鎮守の杜若神社が天保九年(一八三八)の祭神勧請を伝えるので、それ以前に開発が始まったと考えられる(野洲郡史)。天保八年郷帳に菖蒲新田とみえ、高七四石余。旧高旧領取調帳では高二二四石余。天保以後も開発が継続されていたと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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