出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…一般に〈東夷,北狄,南蛮,西戎〉とよばれるが,《周礼(しゆらい)》職方氏では四夷,八蛮,七閩(びん),九貉(はく),五戎,六狄,《礼記(らいき)》明堂位篇や《白虎通》礼楽篇では九夷,八蛮,六戎,五狄など,そのかぞえかたはさまざまである。ところで〈夷狄〉は民族的,地理的概念であるとともに,よりすぐれて〈華夏〉つまり中国の対極をなす政治的,文化的概念であった。いわゆる中華思想の所産であって,夷狄は華夏の〈礼楽〉すなわち文化と道義性の欠如体にほかならず,人間と禽獣の中間の存在とさえみなされた。…
…それが,戦国時代から秦・漢にかけて統一国家へと向かう時期に,思想の次元にまで定式化され,中華思想とよばれる。みずからを夏,華夏,中華,中国と美称し,文化程度の低い辺境民族を夷狄(いてき)戎蛮とさげすみ,その対比を強調するので,華夷思想ともよばれる。 自国の優越性に対する強烈な自負と自信が中華意識となって結晶したものにほかならないが,それは天下において,文化的にもっとも傑出した,地理的に中央の地であるとの矜持(きようじ)である。…
※「華夏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新