萩藩新地会所跡(読み)はぎはんしんちかいしよあと

日本歴史地名大系 「萩藩新地会所跡」の解説

萩藩新地会所跡
はぎはんしんちかいしよあと

[現在地名]下関市上新地町一丁目

江頭えがしら山の北東方向にある厳島いつくしま神社の近くに建てられた萩藩の役所。

新地は、伊崎いざき今浦いまうらの地先を埋め立てて市街地をつくった所で、享保三年(一七一八)に萩から役人が出務した役所を新地会所といった。会所は土地の行政と城米の販売を主として行ったが、のち八幡方を置き、撫育金その他の資金を赤間関あかまがせき商人に融資した。そのため、商業上の経験がある有力者を頭取として、米の販売、貸付、質物・倉敷物の目利役をさせた。のち越荷方も設置したが、天保一一年(一八四〇)西南部にしなべ町に分離独立させた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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