萱野新田村(読み)かやのしんでんむら

日本歴史地名大系 「萱野新田村」の解説

萱野新田村
かやのしんでんむら

[現在地名]浜松市三新町さんしんちよう

芋瀬いもせ村の南、天竜川河口右岸に位置。西は長十郎ちようじゆうろう新田村。豊田郡に属する。正保年間(一六四四―四八)天竜川東対岸の掛塚かけつか(現竜洋町)が開発した(遠江国風土記伝)。寛文五年(一六六五)に掛塚村庄屋庄右衛門が出した申上書(松山家文書)によると、一五年以上前に市左衛門に「かや野四分一」の年貢が課せられており、残りの「かや野」一〇〇石余については以前より野米四〇俵を納め、新田開発の許可がおりていたという。寛文七年から庄右衛門の「手前入用」で新田に仕立て野米六〇俵を三年間上納し、天竜川の普請には毎年萱三〇〇駄を納めるとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android