落合宿
おちあいしゆく
[現在地名]中津川市落合
信濃国と美濃国の境に位置し、伊那谷・木曾谷へ入る分岐点にあたる中山道の宿。宿場は与坂段丘下の山田河段に立地している。東の馬籠宿(現長野県木曾郡山口村)へは急坂を上り一里半、西の中津川宿へは与坂を越え一里弱である。「濃州徇行記」に「小駅にて貧戸多し、宿内家七十戸ほどあり、左右に旅籠屋多く建ち並び、近来家悉く破壊して見苦しき宿場也、商家もなく別して匱乏におよべり」とある。天保一四年(一八四三)の宿村大概帳では戸口は七五戸・三七〇人。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 