落居村(読み)おちいむら

日本歴史地名大系 「落居村」の解説

落居村
おちいむら

[現在地名]六郷町落居

岩間いわま村の北、富士川の支流山田やまだ川源流域の山間村。北および東は山家やまが(現市川大門町)、西は羽鹿島はじかじま(現鰍沢町)山家村から割石わりいし峠を越えて当村を通る駿州往還旧道が通る。網蔵あみくら神有かみあり田之口たのくち・山田・黒沢狩くろさわがり滝沢たきのさわ店上たなうえ市之坪いちのつぼの八集落がある(享保一八年「村明細帳」六郷町誌)。慶長古高帳に落居とみえ高二一〇石余、幕府領。前掲村明細帳では、延宝六年(一六七八)の検地高三一六石余、うち田高九五石余・反別八町九反余、畑高二二一石余・反別八二町九反余。

落居村
おちいむら

[現在地名]相良町落居

須々木すすき村の南に位置し、東は駿河湾に面する。南西笠名かさな村、西は城東きとう比木ひき(現浜岡町)。「遠江国風土記伝」によると、本字は落合という。寿永三年(一一八四)四月二四日の源頼朝下文案(賀茂別雷神社文書)に「遠江国比木庄・笠名郷・落居浜」とみえ、後白河院の命を受けた源頼朝は京都上賀茂社に落居浜など四二ヵ所の神領に対する武士らの乱妨停止を命じているが、この文書は検討の余地がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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