葉痕(読み)ようこん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

植物が落葉したとき、茎の表面に残される傷跡のことで、葉印(よういん)ともいう。葉痕の輪郭は、葉の基部の形を示して円形、三日月形、線状などさまざまであり、葉序を示す配列、維管束の断面を示す斑点(はんてん)の数や分布などとともに、種類の特徴ともなる。マルハチやフウインボクなどの植物名は、葉痕の特徴から名づけられたものである。茎の表面がコルク組織や不定根に覆われると葉痕は見えなくなるが、それらが発達せずに茎が肥大すると、葉痕は横に長い形となる。

[福田泰二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の葉痕の言及

【落葉】より

…離層が形成されると葉と茎の間の物質の流通は乏しくなり,通道組織は機能をもたなくなってしまう。葉が落ちたあとを葉痕leaf scarというが,落葉後コルク層で全面が覆われる。 落葉樹は葉が1年以内に全部落ちて裸になる時期をもつものであり,落葉は秋とか乾季前にいっせいに起こることが多い。…

※「葉痕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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