葛/蔓(読み)カズラ

デジタル大辞泉の解説

かずら〔かづら〕【葛/×蔓】

つる草総称

かつ【葛】[漢字項目]

常用漢字] [音]カツ(漢) [訓]くず かずら つづら
つる草の名。クズ。「葛藤(かっとう)葛根湯
クズの繊維で作った布。「葛布裘葛(きゅうかつ)
[名のり]かず・かつら・かど・さち・つら・ふじ
[難読]葛飾(かつしか)葛城(かつらぎ)葛籠(つづら)

くず【葛】

マメ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野に生え、茎は長さ10メートル以上に伸びる。葉は先のとがった楕円形の小葉3枚からなる複葉で、大きい。秋、紫赤色の花が集まって咲く。肥大している根は葛根といい薬用、また葛粉をとる。秋の七草の一。 秋》「あなたなる夜雨の―のあなたかな/不器男」

くず‐かずら〔‐かづら〕【葛/葛×蔓】

[名]クズの別名。
[枕]
クズの葉が風に裏返るところから、「うら」「うらみ」などにかかる。
「秋はつる三室(みむろ)の山の―恨みしほどの言の葉もなし」〈新葉・恋五〉
クズのつるを繰る意から、「来る」にかかる。
「契り置きし露をかごとの―来るも遅しとなほや恨みん」〈新後拾遺・恋五〉

つづら【葛/葛籠】

(葛籠)ツヅラフジの蔓(つる)で編んだ、衣服などを入れる箱形のかご。のちには竹・檜(ひのき)の薄板で編み、上に紙を張って柿渋(かきしぶ)・漆などを塗った。つづらこ。
襲(かさね)の色目の名。表は青黒色、裏は薄青色。

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大辞林 第三版の解説

くず【葛】

マメ科の大形つる性多年草。山野・荒地に自生。葉は卵円形の小葉三個からなる複葉で、裏は白っぽい。秋、葉腋ようえきに紅紫色の蝶形花を総状につける。肥大した根から葛粉を採るほか、漢方で葛根かつこんといい発汗・解熱薬とする。茎の繊維で葛布くずふを織る。秋の七草の一。クズカズラ。 [季] 秋。
「葛粉」の略。
「葛餡くずあん」「葛溜くずだまり」の略。
「葛布くずふ」の略。
[句項目] 葛晒す 葛掘る 葛を引く

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版の解説

葛 (カズラ)

植物。蔓性植物の総称

葛 (クズ)

学名:Pueraria thunbergiana
植物。マメ科の落葉つる性植物,園芸植物,薬用植物

葛 (ツズラ)

植物。葛藤の別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典内の葛/蔓の言及

【行器】より

…丸形・角形,刳(くり)物・曲(まげ)物,結桶(ゆいおけ)など形状や作り方はさまざまで,大小各種がある。精巧なものはふた付の円筒形のもので,葛(かつら)という筋を多数つけ内側を朱,外側を黒に漆を塗り,蒔絵(まきえ)を施してある。脚は3本で外に反り,器全体に太い組紐をかける。…

※「葛/蔓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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