葛飾風(読み)カツシカフウ

デジタル大辞泉 「葛飾風」の意味・読み・例文・類語

かつしか‐ふう【葛飾風】

俳諧の一流派。祖とされる山口素堂葛飾に住んでいたので、この名がある。俳風は平板だが、学究派が多く、俳諧研究に貢献した。葛飾正風葛飾蕉門葛飾派

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精選版 日本国語大辞典 「葛飾風」の意味・読み・例文・類語

かつしか‐ふう【葛飾風】

  1. 〘 名詞 〙 松尾芭蕉の俳友山口素堂を祖とする系統の俳諧の一派。素堂が葛飾に住んでいたところからいう。素堂の別号其日庵(きじつあん)を継承する者が中心となり、三世の溝口素丸が天明四年(一七八四)春にはじめて葛飾蕉門と称した。俳風は平板で俳意に乏しく、注釈俳論などの学究的な活動が注目される。葛飾蕉門。葛飾正風。

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世界大百科事典(旧版)内の葛飾風の言及

【葛飾派】より

…俳諧流派。葛飾正風,葛飾風ともいう。葛飾に住んだ素堂(そどう)(1642‐1716)を祖とするところからこの名が起こった。…

※「葛飾風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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