葵科(読み)あおいか

精選版 日本国語大辞典 「葵科」の意味・読み・例文・類語

あおい‐か あふひクヮ【葵科】

〘名〙 双子葉植物の一科。世界に約七五属一〇〇〇種あり、広く熱帯から温帯に分布し、日本には四属八種が自生する。草本または木本で、葉は互生し托葉を持つ。集散花序をなす花は両性放射相称、五個ずつのがく片と花弁を持つ。子房は上位で、二室ないし多室。中軸胎座の卵子が各室に一ないし多数ある。雄ずいは多数あり、まれに五個。普通花糸は筒状に合着して単体雄ずいとなる。この科にはワタのほかにも繊維を取るための有用植物が多数ある。タチアオイフヨウムクゲなど、観賞用に植えられるものも多い。また、オクラの実は食用とされる。ゼニアオイ科。ワタ科。フヨウ科。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android