蒼顔(読み)ソウガン

精選版 日本国語大辞典 「蒼顔」の意味・読み・例文・類語

そう‐がんサウ‥【蒼顔】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 青白い顔。白髪と対で用いられ、老人の青白く血色の悪い顔をいう。
    1. [初出の実例]「嵯峨明月難波雨、白髪蒼顔五十三」(出典:再昌草‐永正九年(1512)四月)
    2. 「蒼顔不鏡、白髪稍欲綰」(出典:良寛詩(1835頃)蒼顔不照鏡)
    3. [その他の文献]〔欧陽脩‐酔翁亭記〕
  3. まつ(松)」の異名
    1. [初出の実例]「蒼顔(サウガン)とは松は雪霜に犯されず常に青々たるを以て也」(出典:邇言便蒙抄(1682)足)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「蒼顔」の読み・字形・画数・意味

【蒼顔】そう(さう)がん

老人の顔。宋・欧陽脩〔酔翁亭記〕顏白髮、其の然たるは、太守へるなり。

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