蔓紫科(読み)つるむらさきか

精選版 日本国語大辞典 「蔓紫科」の意味・読み・例文・類語

つるむらさき‐か ‥クヮ【蔓紫科】

〘名〙 双子葉植物の科名。四属約二五種あり、アメリカ大陸、アジア大陸、およびアフリカ大陸に分布多年草で、地下に根茎または塊茎を持ち、毎年新しい茎を地上に伸ばし、他のものにからみついてのぼる性質がある。葉は時に多肉、花は小さく両性または雌雄異株放射相称、総状または円錐花序に咲き、花の基部には数個の小苞がある。がく片は五枚で花弁はない。普通は宿存性。雄ずいは五個で対生してつき、子房は上位で三個の心皮からなり一室を作る。一個の胚珠がある。果実は多肉の液果か石果。日本には自生するものがないが、東南アジア原産のツルムラサキ垣根鉢植えにする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android