日本歴史地名大系 「蔵宗村」の解説 蔵宗村くらむねむら 広島県:賀茂郡大和町蔵宗村[現在地名]大和町蔵宗篠(しの)村の南に位置し、村の西部の大番(おおばん)谷より発して東流する大田(おおた)川(現芦田川)流域に農地が開かれ、周辺を山で囲まれる。降雨時には出水が多い。村の北境付近に塚(つか)ヶ原(はら)古墳がある。備後国世羅郡に属した。元和五年(一六一九)の備後国知行帳に「くらむね村」とあり、高二二五石九斗三升七合、「芸藩通志」によると、畝数二三町五反八畝二〇歩、村高は変わらず、戸数六五・人口二七四、牛四五・馬一七、御建山に行信(ゆきのぶ)山、池に飯野屋山(いいのややま)池など五ヵ所、神社に八幡宮(二社)・岩神(いわがみ)社(猿田彦を祀る)・北野天満宮、廃寺に西明(さいみよう)寺、名勝として兜丸(かぶとまる)山の山上に高さ二丈余の兜に似た大岩があると記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by