蔵戸城跡(読み)くらどじようあと

日本歴史地名大系 「蔵戸城跡」の解説

蔵戸城跡
くらどじようあと

[現在地名]神埼町大字本堀字蔵戸

蔵戸集落のやや南部の小高い丘、通称権現山を蔵戸城跡という。築城については不詳だが、室町時代の初め九州探題軍によって造営されたものと推定できる。

「九州治乱記」によれば、応永五年(一三九八)二月、探題渋川満頼が小城おぎで少弐・千葉軍を討ったが、その報復として同六年三月、小城の千葉氏が兵を率いて渋川の軍を蔵戸城に攻めたが利あらず退却したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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