蔵王川(読み)ざおうがわ

日本歴史地名大系 「蔵王川」の解説

蔵王川
ざおうがわ

蔵王山を水源とし、西流する蔵王沢と仙人せんにん沢が合流して蔵王川となり、金谷かなや川に合流する。全長九三〇〇メートル余、御蔵王おぞ川ともよび、流域は近世には中川なかがわ郷で、須川まえ川と並ぶ上山盆地の灌漑用河川である。正保四年(一六四七)と文政七年(一八二四)の洪水では田畑を流失し、人家にも大きな被害を与えた。赤羽あかばね堰は永野ながの堀切ほりぎり地区で取水し、生居なまい郷・牧野まぎの郷一帯に灌漑するので、蔵王川の水を二分するため、旱魃の年は水争いが繰返された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の蔵王川の言及

【須川】より

…山形県南東部を流れる最上川の支流。奥羽山脈の舟引山に源を発し,上山盆地で金山川,前川,蔵王川,酸(す)川などの支流を合流し,山形盆地に入って馬見ヶ崎(まみがさき)川,立谷川などを合わせて北流し,天童市寺津西方で最上川に流入する。幹川流路延長44km,全流域面積約682km2。…

※「蔵王川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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