蔵福寺島村(読み)ぞうふくじじまむら

日本歴史地名大系 「蔵福寺島村」の解説

蔵福寺島村
ぞうふくじじまむら

[現在地名]土佐山田町蔵福寺島

現土佐山田町の最南端、物部ものべ川西岸に位置し、地形は平坦で北東から南西に長い。北東は経田きようでん村、西は福田ふくだ(現南国市)、南は咥内島こうないじま(現南国市)。村名は、慶長年間(一五九六―一六一五)立田たてだ(現南国市)へ移転した蔵福寺に由来し(南路志)、現在、寺跡には寺屋敷てらやしきの小字が残る。岩村いわむら郷に属し、天正一六年(一五八八)岩村郷地検帳には蔵福寺ノ島村とあるが、「西蔵福寺島ヘ渡テ」以降七〇筆の合計が七町九反一九代五歩半、蔵福寺は三〇代(堂床四代)中屋敷として記され、寺の北には番匠屋敷をはじめ、一二、三軒の屋敷があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android