蔵貫浦(読み)くらぬきうら

日本歴史地名大系 「蔵貫浦」の解説

蔵貫浦
くらぬきうら

[現在地名]三瓶町蔵貫浦

三瓶湾南部、三島川の河口にある漁村。東は蔵貫村、西は有太刀あらたち浦に接する。川の北岸に蔵貫遺跡があり、縄文時代の打製石斧が採集された。吉田藩領。もとは山田郷蔵貫村であったが、明暦三年(一六五七)に里分を宇和島藩領、浦分を吉田藩領に分割して成立した。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に、蔵貫浦の村高三七四石五斗八升とあるのは里・浦の総計である。また同帳に「柴山茅山、日損所」とあり、干害を受けやすい村であった。

太閤検地の村高は二一一石六斗六合四勺、正保検地の村高は一八九石九斗九升七合である(郡鑑)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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