平地村(読み)ひらじむら

日本歴史地名大系 「平地村」の解説

平地村
ひらじむら

[現在地名]大洲平野町平地ひらのちようひらじ

大洲・八幡浜やわたはま両市境の鞍掛くらかけ(六二九メートル)を中心とする西部山地に発し久米くめ川に流入する沼田ぬまた・平地両川の流域に広がる大村。この地は古来宇和郡に所属したが、明治三二年(一八九九)喜多きた郡に編入された。

元亀四年(一五七三)三月、河野通直が高森たかもり城主梶谷新蔵丞に与えた書状(「宇和旧記」所引)に「今度高森城取拵、依忠節、平地名本分并有松分申付候」とある。


平地村
ひらちむら

[現在地名]蒲郡市金平かねひら

戸金とがね村と並び、さん山東麓にある。東は海に面する。享保元年(一七一六)から同三年まで幕府領、同年旗本桑島家の知行所となって明治に至る。寛永四年(一六二七)八月の田方帳と畑方帳(以上平地区有)によると、田反別八町三反余、分米九六石余。地名には、前野・高戸がい・堀之内・忠内・仏かいと・七十め・仏具田などがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の平地村の言及

【集落】より

…集落は地表における人間居住の本拠であるから,一般に自然災害や外敵に対し安全で,水や食糧を得やすいなど,人間の居住に適する場所に成立する。集落がどのような場所に位置するかを集落立地といい,村落の場合はその立地位置により平野村(野村)または平地村(平場村),山村,臨海村(海村,海端村)に分けられる場合もある。
[集落形態]
 集落形態は,集落を構成する家屋の形態とその配置,居住パターン,耕地と家屋との関係,土地割,道路網などの要素が,民族の生活様式や,その自然環境に応じた居住様式により,さまざまな集落景観として表出したものであり,地域によりさまざまな特色を示す。…

※「平地村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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