薄らか(読み)ウスラカ

デジタル大辞泉 「薄らか」の意味・読み・例文・類語

うす‐らか【薄らか】

[形動ナリ]物の厚み色合いがいかにも薄いさま。うっすらとしているさま。
「―なる刀の、長やかなる」〈宇治拾遺・一〉
中将の君、鈍色にびいろ直衣なほし指貫さしぬき―に更衣して」〈・葵〉

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精選版 日本国語大辞典 「薄らか」の意味・読み・例文・類語

うすら‐か【薄か】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 副詞「うすら」に接尾語「か」の付いたもの )
  2. 物の厚みが薄そうに見えるさま。⇔厚らか
    1. [初出の実例]「雪のいと高うはあらで、うすらかに降りたるなどは」(出典:枕草子(10C終)一八一)
  3. 物の色合いが薄く感じられるさま。
    1. [初出の実例]「にび色の直衣(なほし)指貫(さしぬき)うすらかに衣がへして」(出典源氏物語(1001‐14頃)葵)

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