薄寒(読み)うすさむい

  • うすさむ・い
  • うすらさむ・い
  • うそさむ
  • うそさむ・い

精選版 日本国語大辞典の解説

〘形口〙 うすさむ・し 〘形ク〙 (「うすざむい」とも) 少し寒さを身に感じる。なんとなく寒々とした感じである。うすらさむい。うそさむい。
※人情本・郭の花笠(1836)二「何だか薄寒(ウスサム)くなって来た」
うすさむ‐さ
〘名〙
〘形口〙 うすらさむ・し 〘形ク〙 (「うすらざむい」とも) 少し寒さを身に感じる。なんとなく寒々とした感じである。うすさむい。うそさむい。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉八「おお、薄(ウス)ら寒(サム)くなって来た」
※明暗(1916)〈夏目漱石〉五七「薄(ウス)ら寒(サム)い感じが心細い気分を抱擁し始めた」
〘名〙 (形動) (形容詞「うそさむい」の語幹の転じたもの)
① なんとなく寒く感じられること。また、そのさま。
※明暗(1916)〈夏目漱石〉一五二「うそ寒(サム)の宵に」
② 秋の冷気が、なんとなく寒々と身に感じられること。また、そのさま。秋寒。稍寒(ややさむ)。肌寒。《季・秋》
※俳諧・増山の井(1663)九月「朝寒 うそ寒 冷し」
〘形口〙 うそさむ・し 〘形ク〙 (「うそ」は接頭語。「うそざむい」とも)
① なんとなく寒々とした感じである。うすさむい。うすらさむい。
※四河入海(17C前)一八「うそさむくなりたれば」
② 秋の冷気が、なんとなく寒々と身に感じられる。《季・秋》
※俳諧・薦獅子集(1693)「伊勢の蜑の息つく音やうそ寒き〈何処〉」
うそさむ‐げ
〘形動〙
うそさむ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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