薄寒(読み)うそさむ

精選版 日本国語大辞典 「薄寒」の意味・読み・例文・類語

うそ‐さむ【薄寒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 形容詞「うそさむい」の語幹の転じたもの )
  2. なんとなく寒く感じられること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「うそ寒(サム)の宵に」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉一五二)
  3. 秋の冷気が、なんとなく寒々と身に感じられること。また、そのさま。秋寒稍寒(ややさむ)。肌寒。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「朝寒 うそ寒 冷し」(出典:俳諧・増山の井(1663)九月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「薄寒」の読み・字形・画数・意味

【薄寒】はくかん

冷え込み。

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