薄日(読み)うすれび

精選版 日本国語大辞典 「薄日」の意味・読み・例文・類語

うすれ‐び【薄日】

〘名〙 薄曇りにさす弱い日の光。弱くなった日ざし。うすび。うすらび。
馬鈴薯の花(1913)〈中村憲吉〉大正二年「うすれ日はをりをり晴れて街なかに明るくもわれを行かすことあり」

うすら‐び【薄日】

〘名〙 薄曇りにさす弱い日の光。弱い日ざし。うすび。うすれび。
※ふゆくさ(1925)〈土屋文明〉灰ふる日「灰をかぶり林いづればうすら日に桃あかあかと咲ける原あり」

うす‐び【薄日】

〘名〙 薄曇りのときにさす弱い日の光。弱い日ざし。うすらび。うすれび。
邪宗門(1909)〈北原白秋外光印象・顔の印象A「いづこにか薄日さし」

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デジタル大辞泉 「薄日」の意味・読み・例文・類語

うす‐び【薄日/薄陽】

薄雲を通してさす弱い日の光。弱い日差し。薄ら日。「雨が上がって―がさす」
低迷した状態からやや持ち直したときに見えてくる、かすかな希望のたとえ。「不況ながらも―を感じる」「低迷する雇用に―が差してきた」
[類語]日光日差し

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「薄日」の読み・字形・画数・意味

【薄日】はくじつ

うす日。

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