薄笑(読み)うすわらい

精選版 日本国語大辞典 「薄笑」の意味・読み・例文・類語

うす‐わらい ‥わらひ【薄笑】

〘名〙 顔の表情をかすかに動かしただけの笑い方。多くの場合、軽蔑困惑などの気持を含む。うすらわらい。
※新続金色夜叉(1903)〈尾崎紅葉〉二「彼は覚えず薄笑して、『薬だって然うは利かんさ』」

うすら‐わらい ‥わらひ【薄笑】

葬列(1906)〈石川啄木〉「俯向いて〈略〉薄笑(ウスラワラヒ)をして」

うそ‐え・む ‥ゑむ【薄笑】

〘自マ四〙 (「うそ」は接頭語) ほほえむ。微笑する。
愚管抄(1220)四「花園の大臣一人うそゑみて揖(い)してたたれたりし」

うす‐わら・う ‥わらふ【薄笑】

〘自ワ五(ハ四)〙 顔の表情をかすかに動かして笑う。薄笑いをする。
※宇治拾遺(1221頃)一五「其時、門部府生、うすわらひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「薄笑」の読み・字形・画数・意味

【薄笑】はくしよう

微笑。

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