日本歴史地名大系 「薬袋村」の解説
薬袋村
みないむら
中世末期、早川入とよばれた地域には幾人かの有力土豪がいたようであるが、なかでも薬袋は穴山氏に奉公する佐野氏が蟠居しており、政治上中心をなす地であった。ことに元亀(一五七〇―七三)から天正(一五七三―九二)にかけての史料にみえる佐野七郎兵衛は、「早川入之用所、以其方一人可申付候」(年未詳二月一三日「穴山信君判物」佐野文書)といわれるほどの勢力をもち、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報