薬院村(読み)やくいんむら

日本歴史地名大系 「薬院村」の解説

薬院村
やくいんむら

[現在地名]中央区薬院一―四丁目・薬院・警固けご一―三丁目・古小烏町ふるこがらすまち赤坂あかさか三丁目・薬院伊福町やくいんいふくまち御所ごしよたに

那珂なか郡に所属。「やくい」とも読む(地理全誌)下警固村の東に位置し、北は福岡城下。村名の由来は異国から博多にもたらされた薬草を植えた薬圃があったことによる(続風土記)。集落はもと福岡城下薬院町の地にあったが、城下建設に伴って今の地に移転したという(続風土記)。戦国期は薬井村とも書き、「やくい」と読んだらしい。文明一〇年(一四七八)一〇月一三日の大内政弘袖判下文(「正任記」同月一八日条)によると、政弘が家臣の桑野正達に「筑前国那珂郡薬井村」内の五町地を給与している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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