藍野遺跡(読み)あいのいせき

日本歴史地名大系 「藍野遺跡」の解説

藍野遺跡
あいのいせき

[現在地名]岸本町小林

小林こばやし南部の藍野地区、標高三六〇メートルの高原にある遺物散布地。昭和二七年(一九五二)に発見され、かつては発見地の小字名から向南原むこうみなみばら遺跡と紹介されたこともある。第二次世界大戦後、藍野地区に入植した開拓団が当地を開墾した際に弥生時代中期の土器蛤刃石斧・扁平片刃石斧・石包丁などが採集された。このことから一帯に集落跡が包蔵されていると推定されるものの、水稲栽培を基盤とする弥生文化が当地のような標高の高い高原地帯に営まれたことが問題といえよう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android