藤倉草履(読み)フジクラゾウリ

デジタル大辞泉 「藤倉草履」の意味・読み・例文・類語

ふじくら‐ぞうり〔ふぢくらザウリ〕【藤倉草履】

で編み、白木綿や茶木綿などの鼻緒をつけた草履

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精選版 日本国語大辞典 「藤倉草履」の意味・読み・例文・類語

ふじくら‐ぞうりふぢくらザウリ【藤倉草履】

  1. 〘 名詞 〙 草履の一種。藺(い)で編み、白木綿や茶木綿などの鼻緒をつけたもの。もとは裏に麻の組緒を縫いつけた麻裏草履区別があったが後には麻裏草履をもいう。ふじくら
    1. [初出の実例]「とかこのうしろからふじくらぞうりを出しなをす」(出典:洒落本・比翼紫(1801)一)

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世界大百科事典(旧版)内の藤倉草履の言及

【草履】より

…元禄(1688‐1704)前期には,薄竹皮の台に緋ぢりめんや黒ビロード鼻緒の京草履,わら製の台で中ほどを細く切り残してビロードで覆った中抜き草履,イグサで編み後掛けの輪のついた幼児用の権蔵(ごんぞう),裏に獣皮を張り尻鉄(しりがね)を打った雪踏などがつくられた。また中期には2枚重ねの底に革をはさんだ裏附(うらつけ)草履,竹皮表の裏に三つ編みの麻緒を縫いつけた麻裏草履,他の材で三つ編みの緒を裏に縫いつけた藤倉草履などがあった。江戸時代の草履は,細身の表に長い鼻緒をつけたものが多かった。…

※「藤倉草履」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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