朝日日本歴史人物事典 「藤原生子」の解説
藤原生子
生年:長和3.8.17(1014.9.13)
平安中期,後朱雀天皇の女御。父は藤原教通,母は藤原公任の娘。寛仁2(1018)年着袴,御匣殿別当となる。父教通が早くから望んだにもかかわらず,入内は長暦3(1039)年,生子が26歳のときであった。同年,正五位下,女御となる。和歌や書にも巧みで天皇に寵愛されたが,父教通と伯父頼通の軋轢もあり,立后は実現しなかった。寛徳1(1044)年,従三位。翌2年,天皇が崩じてのちは,仏事に専心したという。永承1(1046)年,正二位。同5年,従一位に至るが,天喜1(1053)年に出家した。
(西村さとみ)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報