治暦(読み)じりゃく

精選版 日本国語大辞典 「治暦」の意味・読み・例文・類語

じりゃく ヂリャク【治暦】

冷泉(ごれいぜい)・後三条両天皇の代の年号康平八年(一〇六五)八月二日、旱魃・三合厄(災歳のこと)などのため改元、治暦五年(一〇六九)四月一三日に延久元年となる。出典は「尚書正義」の「君子以治暦明時」。

ちりゃく【治暦】

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デジタル大辞泉 「治暦」の意味・読み・例文・類語

じりゃく〔ヂリヤク〕【治暦】

平安中期、後冷泉ごれいぜい天皇後三条天皇の時の年号。1065年8月2日~1069年4月13日。ちりゃく。

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日本の元号がわかる事典 「治暦」の解説

じりゃく【治暦】

日本の元号(年号)。平安時代の1065年から1069年まで、後冷泉(ごれいぜい)天皇、後三条(ごさんじょう)天皇の代の元号。前元号は康平(こうへい)。次元号は延久(えんきゅう)。1065年(康平8)8月2日改元。旱魃(かんばつ)の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。また、同年は陰陽道の「三合厄歳」(三合の厄)にあたり、これも改元の理由となった。『尚書正義(しょうしょせいぎ)』『周易(しゅうえき)』を出典とする命名。1068年(治暦4)に後冷泉天皇が崩御し、異母弟の後三条天皇が即位した。

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