藤原産子(読み)ふじわらのさんし

朝日日本歴史人物事典 「藤原産子」の解説

藤原産子

没年:天長6.5.22(829.6.26)
生年天平宝字5(761)
奈良時代,光仁天皇夫人。従二位。15歳で入内藤原百川の娘で,淳和天皇生母旅子の実妹であったことから淳和の義母になったとされている。嵯峨天皇の夫人との伝は誤り。晩年居住した拝志寺が優遇されるなど,光仁没後も破格の待遇を受けた。<参考文献>角田文衛「藤原朝臣産子」(『王朝明暗』)

(服藤早苗)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原産子」の解説

藤原産子 ふじわらの-さんし

761-829 奈良-平安時代前期の女官
天平宝字(てんぴょうほうじ)5年生まれ。一説に式家藤原百川(ももかわ)の娘。光仁(こうにん)天皇の後宮にはいり,弘仁(こうにん)2年(811)従三位。のち夫人(ぶにん),従二位となる。天長6年5月22日死去。69歳。名は「ただこ」ともよむ。

藤原産子 ふじわらの-ただこ

ふじわらの-さんし

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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