藤岡事件

共同通信ニュース用語解説 「藤岡事件」の解説

藤岡事件

関東大震災後の1923年9月5~6日、「朝鮮人が暴動を起こす」「井戸に毒を入れた」といった流言を信じた自警団員らが、現在の群馬県藤岡市にあった警察署に押し寄せ、留置場などで保護されていた朝鮮人計17人を日本刀や猟銃で襲い、虐殺した。「群馬県警察史」によると、警察は殺人騒擾そうじょうの疑いで37人を摘発し、大半が有罪判決を受けた。現場に隣接する成道寺じょうどうじに残る記録では、犠牲者は当時の町役場の依頼で寺に埋葬され、翌年には慰霊碑も建立された。

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