藤戸村(読み)ふじとむら

日本歴史地名大系 「藤戸村」の解説

藤戸村
ふじとむら

[現在地名]倉敷市藤戸町藤戸

児島湾の最西奥に臨み、北は倉敷川(潮川)を挟んで天城あまき村と接する。元暦元年(一一八四)の藤戸合戦の古戦場跡。近世には藤戸寺門前町、倉敷川の湊、金毘羅往来沿いの要地として賑った。天城村とは船渡しであったが、正保四年(一六四七)大小の橋が架けられた(「備陽記」など)浦上則宗が袖判を押す金山観音寺縁起写(金山寺文書)では、報恩大師が児島の藤戸に児島寺を建立し、延暦一四年(七九五)同寺で没したとする。康暦二年(一三八〇)五月八日の源将範寄進状(藤戸寺文書)の寄進先法泉寺は、追筆で「本者法性寺、移藤戸漁塚改之」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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