藻川(読み)もがわ

日本歴史地名大系 「藻川」の解説

藻川
もがわ

猪名いな川下流での分流。伊丹市口酒井くちさかい付近で同川と分れ、市域高田たかたで再び合流する。一級河川。流路延長四八〇〇メートル。中食満なかけま地区の河原に縄文時代の遺物を含む藻川川床もがわかわどこ遺跡がある。天正一七年(一五八九)猪名川との分岐点から少し下流の西岸猪名寺いなでらの地先におお井の取樋口が設けられた。同二〇年の旱魃に、大井がさらに新しい堰を造ろうとして上流に取樋口をもつ三平さんぺい井と争いになり、双方の百姓が河原で長刀・槍などを持っての大乱闘となり六人の死者を出し、庄屋七人が責任を問われて斬罪となる事件があったという(「文禄元年より続く水論書控」浜野家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android