蘇羅比古神社(読み)そらひこじんじや

日本歴史地名大系 「蘇羅比古神社」の解説

蘇羅比古神社
そらひこじんじや

[現在地名]庄原市本村町 下表

本村ほんむら川の北方権現ごんげん(七〇八メートル)の南麓にあたる鍬寄くわよせ山に鎮座。蘇羅彦神社とも記す。祭神は彦火火出見尊で、「延喜式」神名帳に「三上郡一座 蘇羅比古ソラヒコノ神社」とある。旧郷社。

本殿のほかに拝殿神楽殿・随身門・末社五宇および経塔があり、三上みかみ郡の総産土神として祭には郡内各村から灯が献ぜられた。また古く別社であった八幡宮が火災に遭い(年代・社地不明)、相殿として祀られるようになったという(芸藩通志)。社名は祭神の彦火火出見尊を「古事記」で虚空津日高そらつひこ、「日本書紀」でも虚空津彦そらつひこと読んでいるところから起こったものといわれる。付近には鍬寄古墳群や投石なげいし古墳群があり、神社わきの緩斜面には住居跡の存在も推定されており、早くから開けた地域であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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