蘭郁二郎(読み)ラン イクジロウ

20世紀日本人名事典 「蘭郁二郎」の解説

蘭 郁二郎
ラン イクジロウ

昭和期の小説家



生年
大正2(1913)年9月2日

没年
昭和19(1944)年1月5日

出生地
東京・芝三田

本名
遠藤 敏夫

学歴〔年〕
東京高等工業学校電気科卒

経歴
昭和10年「探偵文学」の創刊と同時に同人となり、探偵小説を発表。11年「夢鬼」を刊行。16年頃から科学小説冒険小説、少年読物に転じるが、19年海軍報道班員として台湾におもむき、飛行機事故で死去した。作品に「地図にない島」「地底大陸」「海底紳士」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蘭郁二郎」の意味・わかりやすい解説

蘭郁二郎
らんいくじろう
(1913―1944)

SF作家。本名遠藤敏夫(としお)。1930年(昭和5)東京高等工業電気科に入学。学生時代から推理小説執筆を始め、36年には長編推理小説『白日鬼』を発表。38年からは一転して科学冒険小説に着手し、『地図にない島』『脳波操縦士』などの作品をはじめ、蒙古(もうこ)の奥地から南米に及ぶ大地底国を舞台に、インカ子孫が支配する神秘郷で展開する科学戦争を描く『地底大陸』などが少年SFとして好評を博した。32歳、海軍報道班員として台湾で殉職。海野十三(うんのじゅうざ)と並ぶ創作SFの先駆者であった。

厚木 淳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蘭郁二郎」の解説

蘭郁二郎 らん-いくじろう

1913-1944 昭和時代前期の小説家。
大正2年9月2日生まれ。「探偵文学」同人となりミステリーをかくが,科学冒険小説に転じ,SF小説の先駆者のひとりとなった。海軍報道班員として台湾にわたり,昭和19年1月5日飛行機事故で死去。32歳。東京出身。東京高工卒。本名は遠藤敏夫。著作に「地図にない島」「地底大陸」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「蘭郁二郎」の解説

蘭 郁二郎 (らん いくじろう)

生年月日:1913年9月2日
昭和時代の小説家
1944年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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