蔵する(読み)ゾウスル

デジタル大辞泉 「蔵する」の意味・読み・例文・類語

ぞう・する〔ザウする〕【蔵する】

[動サ変][文]ざう・す[サ変]
おさめる。所蔵する。「万巻書物を―・する」
中に含みもつ。「数多くの問題を―・している」
[類語]収める入れる仕舞う仕舞い込む収蔵する収納する格納する含む包含する・収録する収載する秘蔵珍蔵私蔵死蔵愛蔵取って置き箱入り虎の子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蔵する」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐・するザウ‥【蔵】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ざう・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. おさめ持つ。おさめおく。所蔵する。
    1. [初出の実例]「よいあきうどと云ものは、つよく蔵して人にみせいで、売物もないやうにするぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. 「柚の花や能酒蔵す塀の内」(出典:俳諧・新花摘(1784))
  3. 中に含みもつ。
    1. [初出の実例]「毒泉を嫌はざると同じきものあれば廃娼禁酒共に一分の真理を蔵(ザウ)す」(出典:如是放語(1898)〈内田魯庵〉)
    2. 「胸に万斛(ばんこく)情熱を蔵しながら」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉龍土会)

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