虫拳(読み)ムシケン

デジタル大辞泉 「虫拳」の意味・読み・例文・類語

むし‐けん【虫拳】

の一。親指かえる、人さし指を蛇、小指ナメクジに見立てて勝負を争うもの。蛙は蛇に、蛇はナメクジに、ナメクジは蛙に負ける。

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精選版 日本国語大辞典 「虫拳」の意味・読み・例文・類語

むし‐けん【虫拳】

  1. 〘 名詞 〙 拳の一種。親指を蛙、人差指を蛇、小指を蛞蝓(なめくじ)と定め、蛇は蛙に、蛙は蛞蝓に、蛞蝓は蛇に勝つものとして勝負を争うもの。
    1. [初出の実例]「あら程虫拳(ムシケン)をして、一極をしたじゃアねへかナ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)前)

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世界大百科事典(旧版)内の虫拳の言及

【拳】より

…このように1から10までと〈無し〉の11種で,これを中国語音で呼ぶ。
[三すくみ拳]
 おもなものとして狐拳(庄屋拳,藤八拳ともいう),虫拳,虎拳,石拳(じゃんけん)などがあるが,さらに狐拳から変容した柳拳,尾上拳,深川拳,ちょん脱拳,お上げのお手を,おいでなさい,廻り拳,供(とも)せ供せなどがある。また拳をつかわず,狐拳を言葉で行うめくら拳もある。…

※「虫拳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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