蚕影神社(読み)こかげじんじや

日本歴史地名大系 「蚕影神社」の解説

蚕影神社
こかげじんじや

[現在地名]筑波町神郡

神郡(かんごおり)東部の蚕影山中腹に椎の巨木に囲まれて鎮座。祭神稚産霊神・埴山姫命・木花開耶姫命。旧村社。「日本一社」と称され、養蚕業者の信仰を集める。当社には筑波国造阿閇色命の養蚕奨励、玉の光で桑と蚕を生じる力をもつ神人の来訪譚、蚕影山の遠望が繭に似ているという山容譚、和気広虫の養子が来て広虫の御影を拝んだという所伝、欽明朝に北インド旧仲(きゆうちゆう)国王女金色姫が流離の果てに筑波山麓に漂着し、里正夫妻に育てられて、死後蚕となって恩を返す話、馬と娘の交婚により蚕が生ずるという中国伝来の説話などの伝承があり、「万葉集」巻一四に

<資料は省略されています>

とあるように、古代筑波地方の蚕糸生産も踏まえて形成された信仰の所産といえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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