蛇ヶ端藪(読み)じやがはなやぶ

日本歴史地名大系 「蛇ヶ端藪」の解説

蛇ヶ端藪
じやがはなやぶ

[現在地名]福知山市字堀・字猪崎

福知山市街地の東南、由良川とその支流土師はぜ川の合流点にあり、南方から福知山城跡の南麓へ注ぐほう川と由良川との間の長州から、土師川左岸、京街道の東側沿いに、およそ五〇〇メートル、幅一〇―三〇メートルの長い藪があった。江戸時代藩有林で、堀村代々庄屋記録(堀区有文書)には「蛇ケ端御藪」とみえる。

この藪は、洪水時に東方数十キロの上流から押し寄せる由良川の水勢を弱め、蛇ヶ端の集落を守るために役立ってきた。藪は単なる竹林ではなく数百年を経た榎をはじめとする大木雑木林をなしていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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