蛭ヶ野(読み)ひるがの

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蛭ヶ野」の意味・わかりやすい解説

蛭ヶ野
ひるがの

岐阜県郡上市(ぐじょうし)高鷲(たかす)町地区と高山市荘川(しょうかわ)町地区にまたがる標高約900メートルの高原で、大日(だいにち)岳の東麓(とうろく)にある。広さ約1000ヘクタール。現在は平仮名で「ひるがの」と表記されることが多い。第二次世界大戦後、大陸からの引揚者によって初めて開拓され、高冷地野菜の栽培酪農が行われる。国道156号が通じ、それと平行して東海北陸自動車道も通過するため、岐阜、名古屋方面との交通が便利である。春秋行楽、夏の避暑、冬のスキーに訪れる客が多い。近年、別荘地としても開発され、東海の軽井沢とよばれ、旅館民宿も多い。

[上島正徳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android