日本大百科全書(ニッポニカ) 「蛭ヶ野」の意味・わかりやすい解説
蛭ヶ野
ひるがの
岐阜県郡上市(ぐじょうし)高鷲(たかす)町地区と高山市荘川(しょうかわ)町地区にまたがる標高約900メートルの高原で、大日(だいにち)岳の東麓(とうろく)にある。広さ約1000ヘクタール。現在は平仮名で「ひるがの」と表記されることが多い。第二次世界大戦後、大陸からの引揚者によって初めて開拓され、高冷地野菜の栽培や酪農が行われる。国道156号が通じ、それと平行して東海北陸自動車道も通過するため、岐阜、名古屋方面との交通が便利である。春秋の行楽、夏の避暑、冬のスキーに訪れる客が多い。近年、別荘地としても開発され、東海の軽井沢とよばれ、旅館、民宿も多い。
[上島正徳]
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