朝日日本歴史人物事典 「蜷川親俊」の解説
蜷川親俊
生年:生年不詳
戦国時代の幕府吏僚。室町幕府政所代蜷川親順の子。大和守。法名道哉。若くして家督を継ぎ政所代となり,政所執事伊勢貞孝に仕えて将軍家の家産を司った。『親俊日記』は天文7(1538),8,11,18,21各年が残存し,幕領の動向を伝える。主貞孝は永禄5(1562)年9月,将軍足利義輝に背き討伐されたことから失脚し,翌年9月主従15人で出羽に下り親俊もこれに同行,その地で没した。
(今谷明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報