普及版 字通 「螻」の読み・字形・画数・意味
螻
17画
[字訓] けら
[説文解字]
[字形] 形声
声符は婁(ろう)。〔説文〕十三上に「螻蛄(ろうこ)なり」とあり、けら。螻蛄に五能あり、飛び、木に縁(よ)り、水に泳ぎ、土を掘り、走ることもできるが、みな拙にして一芸に達せず、そのような人を「螻蛄の才」という。また、悪臭を発し、螻蛄臭という。螻蟻(ろうぎ)は、けらとあり、一類のものをいう。
[訓義]
1. けら。
2. 天螻はこがね虫の幼虫、すくも虫。
3. くさい、悪臭。
4. やまい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕螻蛄 ケラ/螻螻 ケラ 〔字鏡集〕螻 アリ・ケラ
[熟語]
螻蚓▶・螻▶・螻蟻▶・螻蛄▶
[下接語]
地螻・天螻・土螻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報